全国養鱒振興協会は、全国の淡水産マス類養殖業者が集まった組織です。
全国養鱒振興協会 -Japan Trout Farmers Association-
養殖マス類のご紹介 -Introduce our cultured Trout-
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国産養殖マス類のご紹介
国産養殖マス類の魅力
豊かな水資源に恵まれたわが国では、ほぼすべての都道府県でニジマスやその他のマス類が養殖されています。現在は未確認ですが、かつては沖縄県でも養殖されていました。養殖が行われていなくても、すこし山の方に足を運べば、管理釣り場やキャンプ場があり、そこには生きたマス類がいます。全国の渓流には天然のマス類のほか、放流された魚も育っています。
国産養殖マス類の魅力は、なんと言っても鮮度の高い魚が、すこし足を運べば比較的手軽に手に入れることができることです。ニジマスのほかに、容姿が美しく美味なヤマメ、アマゴ、イワナなどの在来種も、現在では各地で養殖が行われています。
主な養殖魚種をご紹介します。
ニジマス
| 学名 | Oncorhynchus mykiss |
|---|---|
| 英名 | Rainbow trout |
| 分類 | サケ科太平洋サケ属 |
| 説明 | 日本へは明治10年以降、アメリカから移入され、全国で養殖され、河川にも放流されている。上流～中流、湖沼に棲み水温20℃以下を好む。体側に虹色の縦条があり、幼魚時にはパーマークがある。塩焼き用の小型サイズが一般的だが、刺身、スモークなどの用途に大型サイズも利用されている。ゲームフィッシュとしても人気が高い。 |
アマゴ
| 学名 | Oncorhynchus masou ishikawae |
|---|---|
| 英名 | 日本の固有種 降海型はサツキマス |
| 分類 | サケ科サケ属 |
| 説明 | 河川の上流域に棲み、水生昆虫などを食べる。体色は美しく、「渓流の女王」と呼ばれる。体側に7～11個の暗青緑色のパーマークがあり、背に黒点と体側に朱点が散在する。川魚の中で最も美味といわれている。 |
ヤマメ
| 学名 | Oncorhynchus masou |
|---|---|
| 英名 | Masu salmon/Cherry salmon 降海型はサクラマス |
| 分類 | サケ科サケ属 |
| 説明 | 北日本の代表的な渓流魚で、アマゴに似るが体側に朱点がない。河川の中流域、北海道では下流域に生息する。味はアマゴと並んで川魚の中で最も美味しいといわれている。 |
イワナ
| 学名 | Salvelinus leucomaenis |
|---|---|
| 英名 | Whitespotted char |
| 分類 | サケ科イワナ属 |
| 説明 | ヤマメ、アマゴと並ぶ代表的な渓流魚で、河川の源流～上流に棲み、15℃以下の冷水を好む。主に昆虫や小動物を食べる。体側のパーマークはアマゴより淡く、明色の丸い点が目立ち、体側に朱紅点が現れる個体も多い。ヤマメやアマゴに比べると美味しさはやや劣るものの山間地では珍重されている。 |
ブラウントラウト
| 学名 | Salmo trutta |
|---|---|
| 英名 | Brown trout |
| 分類 | サケ科タイセイヨウサケ属 |
| 説明 | 欧州北東部原産。日本には昭和初期に中禅寺湖に移入され、本栖湖や芦ノ湖に広がった。ニジマスより冷水域を好むとされ、水生昆虫、甲殻類などを捕食する。体側に赤い斑点があり全体に黄色味を帯びている。主に釣りの対象として利用されるが、食用としては脂の乗る秋が最も美味しくなる。ゲームフィッシュとしても人気が高い。 シューベルトの歌曲「鱒」のモデルとして有名。 |
カワマス
| 学名 | Salvelinus fontinalis |
|---|---|
| 英名 | Brook trout |
| 分類 | サケ科イワナ属 |
| 説明 | 北米東部原産。日本では1902年（明治35年）に日光湯ノ湖に導入されたのが初である。現在では日光湯ノ湖の他湯川、上高地明神池、梓川、摩周湖周辺の河川などで天然繁殖が確認されている。各地で放流が行われていたが、定着が確認されているのは専ら中部地方以北の湧水に満ちた場所である。 |
スペシャル・トラウト（地域特産ブランド魚）
近年、各産地では、ニジマスの品種改良種やバイテク魚、あるいはニジマス雌をベースとしたハイブリッド・バイテク魚の生産が盛んになっています。当協会ではこれらの魚種を『スペシャル・トラウト』と呼んでいます。その多くは、魚体重1kg以上の大型に育て、主に生食用高級食材として流通し、好評を得ています。
これらの魚種は、それぞれの地域の水産試験場が中心になって開発が進められ、それぞれが個性的で特長を主張できる魚です。それぞれ餌やサプリメント、飼育方法などに工夫をこらして飼育していますが、共通する点は、輸入サーモンに比べて味や肉質、脂の乗りが上品で、刺身好きな日本人の好みに合うことです。そして国産であるが故に、高鮮度で提供することができます。近年の地産地消運動とも相まって、地域ブランドとしての認知度も高まっています。
養殖マス類のご紹介
全国養鱒振興協会
[Japan Trout Farmers Association]
[ぜんこくようそんしんこうきょうかい]
〒441-2224 愛知県
北設楽郡設楽町豊邦字豊詰27
愛知県淡水養殖漁協内